ごみの削減を目的に井土ヶ谷地区では8月24日から30日まで、生ごみの水切りを重点的に行う取り組みが進んでいる。南区役所による地区別のごみ削減プロジェクトの一つ。過去の取り組みでは削減意識が進むなどの効果が見られており、区は地域に合った方法でごみの減量を図っていく。
「G30」以降、ごみ削減が進む中、さらに減量を進めようと、南区は自治会町内会と連携した削減策を行う。2013年度から毎年、モデルとなる連合町内会を4カ所選び、地区の特性に合った方法で削減しようとしている。削減策は▽分別徹底▽生ごみ水切り徹底▽せん定枝乾燥排出▽食品ロス削減――の4つ。
井土ヶ谷地区では、生ごみの水切りを徹底する取り組みが24日から30日まで行われている。生ごみの80%は水分で、しっかり水切りをすることで減量につなげようというもの。
区は町内会に入る約4千世帯に家庭で使える水切りネットを9枚配布。正しい方法を呼びかけながら、期間中は特に水切りを意識してもらおうとしている。
井土ヶ谷地区環境事業推進委員の星山省二さんは「一人ひとりの水切りへの意識を高めるだけでごみは大幅に減らせる。そのきっかけになれば」と期待する。
意識向上に
水切り徹底の取り組みは昨年、六ツ川大池地区でも行われた。区資源化推進担当は「水切り前後のごみ量を比較するのは難しい」とするが、その後に実施したアンケートでは、回答者の4割が「ごみが軽くなった」と答え、嫌な臭いが減ったことを実感した人もいた。区は半数近くが「ごみ減量、分別、リサイクルに協力しようという気持ちが増した」と回答したことから「削減意識の向上につながった」と評価。同担当は「モデルとして取り組んだ削減策が定着している地区もある」と話す。
今年度、南区で排出された燃やすごみの原単位(1人が1日で出す量)は437gで昨年の同時期に比べて7g減っている。事前の目標に比べても8g減で、順調に削減が進む。
同担当は「分別されないままごみが出されるケースもあり、まだ削減できる余地はある」と引き続き、区民に協力を呼びかける。
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