県は9月17日、土地の価格の目安となる基準地価価格を発表し、南区内の住宅地の平均上昇率が2・4%で県内1位であることが分かった。上昇率が県内トップ10に入る区内の3カ所は弘明寺駅や井土ヶ谷駅に近く、都心へのアクセスの良さやその他の地域と比較した『値ごろ感』などが上昇の理由とみられる。 基準地価は土地1平方メートルあたりの取引価格を不動産鑑定士の評価などを踏まえ、客観的に示すもの。県は今年7月1日時点での基準地価を公表した。
南区内では、住宅地11地点、商業地8地点の計19地点で調査が行われた。
住宅地11地点のうち、昨年と比較可能な10地点の中で7地点が上昇、3地点が横ばいだった。中島町と井土ヶ谷上町の地点は前年からの上昇率が4・1%で、前年と比較可能な県内633の地点のうち、それぞれ3位、4位の伸び率だった。また、大岡の地点でも県内10位の上昇率を記録し、区内全体の上昇率2・4%は県内1位だった。
商業地も上昇
商業地でも、昨年と比較可能な8地点すべてで2%以上上昇。全体の上昇率は3・2%で、市内18区中、西、神奈川、中区に次ぐ4番目の上昇率だった。
南区内の基準地価は、東日本大震災の影響を受けた2011年に全地点で下落。12年も半数以上が下落したが、13年は全地点で上昇に転じている。
南区で上昇する理由を、県政策局の担当者は「横浜駅や東京都心部への交通の利便性の高さ」としており、昨年、価格・上昇率ともに1位だった川崎市中原区などの地域と比べて『値ごろ感』のある南区の弘明寺駅、井土ヶ谷駅周辺に人が集まったとみている。
区内のある不動産業者は「商業施設の建設などで一時的に上がることはあるが、継続はないだろう」と話す。
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