介護職者にフットケアを広める活動をする「フットヘルパーteamYOKOHAMA」の代表を務める 原田 裕美さん 永田北在住 40歳
足元から地道にコツコツ
○…足を清潔にし、ほぐすなどして心身の健康に導くフットケア。高齢者の介護予防につなげようと、その技術を介護職の間で広めるために奮闘する。訪問介護を専門にする介護士として、「サービスを利用する方の変化に最初に気づくことができるのが私たち。大切なポジションにいる」と表情を引き締める。一般に知られていないフットケアだが「『介護にかからない生活』をサポートできる」と手応えを感じている。
○…保土ケ谷区で3姉妹の長女として育つ。小学生のころは2人の妹を連れて近くを流れる川に行き、「自宅で飼っていた亀に食べさせるエサを取った」と笑う。高校時代、ボランティアに取り組む友人から活動への参加を勧められるも「崇高な人がやるもの」と感じて”人のため”の活動にはほとんど興味がなかった。18歳で結婚すると南区へ。長男、長女に恵まれ、子育てに励んでいた。
○…介護保険制度が始まったころ、祖母が介護を受けるようになり、祖母の介助をするヘルパーの仕事に興味を持った。2003年に資格を取得。現場経験を積み重ね、ヘルパーやケアマネジャーらをまとめる「サービス提供責任者」としても活動する。約3年前、サークル活動に参加してフットケアの存在を知ると、「すぐに心に落ちていった」とのめり込んで知識を蓄えた。現在勤務する保土ケ谷区の事業所では、訪問現場で実践している。「ケアの途中にリラックスして眠ってしまう人もいる。『足が軽いよ』と声を掛けられることも多い」と成果が表れることが嬉しくて仕方ない。
○…夫と2人の子どもと暮らす。小さいころから好きだったというテレビゲームは「一人が始めるとみんなでやってしまう」と子どもと一緒に盛り上がることも。明るい家庭のように、温もりあふれる介護サービスを提供しようとフットケアの普及活動にも力が入る。「地道にコツコツと広がってくれたら」と願う。
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