放課後の児童・生徒の活動を支援する浦舟町の施設「フリースペースみなみ」で10月3日、小学生のボランティア活動を推進する「南区ジュニアボランティアリーダー養成講座」の”プレ企画”が行われた。将来の地域リーダー育成を目指した取り組みで、2006年から11年まで行われていた。同施設では来年度の本格的な活動再開を目指している。
3年前に休止
フリースペースみなみはNPO法人教育支援協会が運営。養成講座は06年度に区の助成金交付を受け、初めて実施された。子どもが自主的に行うボランティア活動を通して地域社会への参画意識を育み、将来の南区を背負う地域リーダーを育てようという取り組みだ。
初年度の参加者は約70人。南まつりでの清掃作業や小学生が考案した出店が並ぶ催しなどで接客を体験するなどし、半年間で15回の活動を実践した。
その後、講座は10年に区の助成金がなくなると参加者が減少。同施設の事業拡大などで予算確保が難しくなり、12年から講座を休止していた。
現在大学2年で小学5年当時に参加した谷口友望さんは、「人のためにできることがあると感じた」と話す。講座で自信を深めたという谷口さんは、その後も放射線の影響で屋外活動が制限されている福島県の子どもを支援するボランティアなどを続けている。
今年度、再開を検討した同施設は、その準備のために予算を抑えたプレ講座を計画。活動初日の3日は南区の小学生4人が集まり、谷口さんら”先輩”の指導の下、地域で行われるボランティアを見つけ、自分たちがやってみたい活動について考えた。
参加した蒔田小学校6年の山本美織さんは、「横浜マラソンでのボランティアなどが体験できたら」と意気込む。
地域に向けた広報活動などに課題は残るものの、同施設では来年度からの本格的再開を目指している。施設責任者の奥田宏明さんは、「地域の方と協力しながら南区のさまざまなイベントでボランティア活動ができたら」と展望を語る。
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