ラリー用紙やポスターを手にする各施設の担当者ら
南区内の地区センターや地域ケアプラザなどの公共施設14カ所が連携し、11月からスタンプラリー企画を始める。区民が限られた施設しか訪れない現状を打開しようと初めて企画されたもの。来年２月まで、各施設のイベントでスタンプシールが配布される予定で、関係者は「施設を知ってほしい」と期待する。
地区センターなどは施設付近の住民の利用がほとんど。地域ケアプラザに関しても施設関係者から「誰でも利用できるのに、高齢者専用施設だと思っている人がいる」という声があり、認知度が低い。そのため、区民が限られた施設だけを利用することが多い実態がある。市は多くの施設を知ってもらおうと、公共施設の連携を進めている。
南区は昨年度、施設の担当者が集まり、区の現状などを学ぶ交流会を５回開催。今年度は、その成果として14施設が連携し、「まるごとみなみスタンプラリー」を企画した。
11月１日にフォーラム南太田で開かれる「フォーラム南太田まつり」を皮切りに、来年２月まで各施設で行われる20イベントに参加すると、シールがもらえる。シールを３枚集めれば景品がもらえる仕組み。イベントはコンサートや施設利用団体の発表会など、気軽に参加できるものを揃えた。
担当者交流の成果も
各施設の運営団体が異なる中、まとめ役を担っている、みなみ市民活動・多文化共生ラウンジは「昨年の交流会で初めてほかの施設の事業を知った担当者も多い。担当者同士が顔を合わせ、良い取り組みや課題を共有する成果もある」と話す。ラリーについて「行ったことがない施設にも足を運んで」と呼びかける。詳細は同ラウンジ【電話】０４５・２３２・９５４４。
参加施設は以下の通り。▽永田地区センター▽南図書館▽はぐはぐの樹▽南スポーツセンター▽大岡地区センター▽南センター（南寿荘）▽吉野町市民プラザ▽フォーラム南太田▽浦舟地域ケアプラザ▽フリースペースみなみ▽みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ▽中村地区センター▽地域活動ホームどんとこい・みなみ▽中村地域ケアプラザ
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