弘明寺商店街(長谷川史浩理事長)が大岡川沿いの桜15本にLED電球を取り付けてライトアップする企画を12月5日から始める。商店街そばの弘明寺観音は縁結びのご利益があるとされることから、木を「願いの桜」とし、若いカップルなど、日ごろ商店街に足を運ばない年代に向けたアピールをしていく。
冬の誘客策に
桜の名所として知られる弘明寺。春は見物客が川沿いを歩き、商店街がにぎわいを見せる。しかし、商店街内では「桜の季節が終わると客足が一気に減る。春以外も人を呼べる仕掛けが必要」との声が以前から出ており、特に人通りが少ない冬の誘客策が商店街全体の課題になっていた。
商店街側は、東京・目黒川沿いで2010年に始まり、多くの見物客を集めるイルミネーションイベントのようなものを弘明寺でも行えないかと検討。京急電鉄や弘明寺観音などの協力を得ながら、商店街のシンボルである桜を冬にも咲かそうと、LEDでライトアップする企画を考えた。
LED5万4千球
ライトアップするのは商店街中央のさくら橋付近の地下鉄駅側12本、京急駅側3本の15本。桜色の光を放つLDE電球に花びらの形をしたキャップを取り付け、それを木に巻き付ける。合計で5万4千球を取り付けた。11月28日には試験点灯を行い、川沿いが桜色の光に包まれた。点灯は12月5日から1月10日までの午後5時から9時の予定。
観音様のご利益
商店街につながる弘明寺観音には、弘法大師が彫ったという秘仏「弘明寺聖天(しょうてん)」の像があり、縁結び、子宝のご利益があるとされる。そこで、一部の木を「願いの木」と位置付け、ライトアップされた桜をカップルなどに見てもらおうとしている。ある商店主は「買物客の多くは高齢者だが、寒い時期は外出が減るので、若い人が来て、買い物をしてほしい」と期待する。
同商店街の長谷川理事長は「商店街が大切にしている桜を冬にも咲かせたかった。若者の関心を集められれば」と話す。
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