南区総合庁舎が浦舟町2丁目に移転するまで、あと1カ月となった。建設工事は大詰めで、移転は秒読み段階を迎えた。花之木町の現区庁舎では引っ越しへ向けた作業が進み、新区庁舎を待つ浦舟町周辺は商店街がイベントを準備するなど慌ただしくなっている。新区庁舎での区役所業務は2月8日から始まる。
蒔田駅そばの現区庁舎は1974年に完成。老朽化が進み、耐震性に問題があることなどから、移転が決まった。新区庁舎の敷地は市大医学部として使われていた場所。その前は関東大震災直後の復興小学校第1号として1926年から三吉小学校が建っていた。
新区庁舎は地下1階・地上7階建て。延床面積は現区庁舎の2倍以上の約2万8千平方メートル。庁舎は区役所・公会堂棟と消防署棟、土木事務所棟の3棟で構成される。総工費は約100億円。
建設工事は2014年1月から始まり、15年秋に外観はほぼ完成した。現在は室内の電気工事などが進んでおり、1月中旬には工事業者から市側に引き渡しが行われる予定。業者側によると、開始当初、雪で工事の進行に遅れが出たこともあったが、予定していた作業時間を延長するなどの対応で、ほぼ予定通りに進んだという。
業務開始は2月8日
1月30日に竣工記念式典と一般向けの内覧会が行われる。新区庁舎での業務開始は区役所が2月8日、土木事務所は15日、消防署は22日。公会堂は4月中旬開館予定。
41年以上使われた現区庁舎では引っ越しへ向けた準備が続いている。すでに書類などを箱詰めする職員の姿も見られる。区によると、現在使用中の机やいす、備品は可能な限り活用するという。中島泰雄区長は「移転でサービスが低下することがないようにしたい」と気を引き締めている。
横浜橋でセールも
新区庁舎そばの横浜橋通商店街は、2月8日から10日までの3日間、セールを予定しており、庁舎移転を起爆剤にしたい考えだ。同商店街の森貞一理事長は「区庁舎に来た人を商店街に呼び込める努力をしたい」と話す。別の商店主は「店の魅力を上げなければ客は増えない」と語る。
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