六つ川台小学校はまっ子ふれあいスクールと六ツ川大池地区青少年指導員協議会(佐藤正俊会長=人物風土記で紹介)が企画・運営する鉄道玩具「プラレール」を通じた5回目の親子交流企画が1月16日、六つ川台小で行われた。4年前に同スクールが始めた企画は回を重ねて協力団体が増え、地域を代表する異世代交流の場として親しまれている。
保護者提供がきっかけ
六つ川台小のはまっ子ふれあいスクールは同校に通う児童の希望者が放課後に利用。子どもの放課後の居場所づくりを促進し、月に約20人が利用している。
4年前、同スクールを利用する子どもの保護者からスクール活動で使ってほしいと鉄道玩具「プラレール」が大量に提供された。活動拠点の教室ではスペースが狭く、提供された線路などの部品の一部しか使用できなかった。同スクールチーフパートナーの伊東国子さんは、「体育館ですべての線路をつなげて子どもを楽しませたい」と考えた。
2012年、同スクールが主催して第1回「プラレールで遊ぼう」が開催された。伊東さんの夫で青少年指導員の俊一さんや佐藤会長らが手伝い、子どもや家族など約40人が来場。親子で線路をつなげ、思い思いに電車を走らせた。佐藤会長は「子どもの目が輝いていた。さらに大きい企画にしたいと思った」という。
寄付と購入で拡大
2回目以降は六ツ川大池地区連合自治会が主催。同地区社会福祉協議会と六ツ川台コミュニティハウスが後援した。プラレールは子どもを対象に作られているが、生産が長期にわたるため大人のファンも多い。開催前に町内会の回覧でイベントを告知するなどし、家庭に眠るプラレールが新たに寄付されることもあった。
また、協力団体が予算を出し合って壊れた線路などの補修や新しい車両の購入がされた。車両は住民の利用が多い京急線のモデルを用意するなどの工夫がされ、線路の量も初回の2倍以上に膨れ上がった。南区役所地域振興課によると、区内のはまっ子スクールでプラレールを使った大規模な企画を設けているのは同地区だけだという。
1月16日の5回目の企画には、初回の4倍以上となる183人が来場。孫息子と一緒に訪れた男性は「これだけの規模のプラレールはなかなか見かけない」と驚いた様子で語った。
佐藤会長は、「今後はさらに多くのレールをつなげて体育館から廊下まで走らせたい。ご家庭に眠っているプラレールがあれば寄付していただけたら」と語り、六ツ川大池の新しい異世代交流の場として定着させたいとしていた。
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