商店の店主らが講師となってプロならではのコツなどを教える講座「まちゼミ」が2月15日から3月12日まで、南区内の33店舗で行われる。区役所が商店街活性化策として行うもので、まちゼミの開催は区内初。各店が講義を行いながらファン作りに取り組み、その後の来店、売り上げ増につなげようとしている。
まちゼミは、商店の店員が講師となり、専門的な知識を受講者に講義したり、実技体験を提供するもの。2002年に愛知県岡崎市の商店街で始まった。岡崎市の商店では、受講者の4分の1がその後も固定客となって来店している実績もある。客との信頼関係を築きながら、売り上げ増につながる手法として注目を集め、これまでに全国200カ所以上で開催されてきた。県内では、大和市や川崎市で盛んに行われている。まちゼミのホームページによると、市内の開講は、上大岡、黄金町の商店街に続き3例目となる。
区は商店の顧客作りを支援しようと、昨年秋から商店主向けにまちゼミに関する講義や説明会を実施。参加店を募ってきた。
人柄伝えファン作り
今回は弘明寺商店街、横浜橋通商店街、ドンドン商店会、地下鉄蒔田駅新光商栄会、大岡通り商店街から計33店舗が参加。業種は飲食店や服、雑貨販売店など多種にわたる。各店が決めた開講日に1時間程度の講座を店内で開く。
まちゼミには、商店側が商品の販売や勧誘を行ってはいけないルールがある。講師の人柄や魅力を受講者に伝え、店のファン作りを目的にしているためだ。
商品やサービスに関するプロならではの知識を聞ける講座が多い。ほかにも、弘明寺商店街の和菓子店「盛光堂総本舗」が行う菓子作り体験など、実技を指導するものもある。参加は無料。一部、材料費が必要な講座もあり。
講座を開く横浜橋通商店街の酒店「モリテイ」の森貞一さんは「まち全体の活性化につなげたい」と話す。
区は講座日、内容を紹介したチラシ4万2千部を2月1日に新聞折り込みで配布。同日から募集を始めた。参加は各店に電話で申し込む。詳細は区地域振興課【電話】045・743・8192。
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