商店街の買い物はパスモで――。弘明寺商店街(長谷川史浩理事長)は5月13日から対象店舗でICカード「パスモ」を使用した買物客に抽選で賞品をプレゼントするキャンペーンを行う。急速に広がる電子マネーの需要を取り込みたい同商店街が京浜急行電鉄と協力して行うもの。商店街側は「買い物の利便性を高めたい」とアピールする。
パスモは鉄道やバスの切符代わりに使えるカード。首都圏の私鉄やJRの乗り降りのほか、コンビニなどの買い物での支払いもできる。PASMO協議会によると、2015年5月末時点で全国3万店以上が加盟。手軽さも手伝い、利用者が急拡大している。
今回のキャンペーンは、パスモの普及を図りたい京急と支払い手続きの簡素化を求める商店街の思惑が一致したもの。
利用客に賞品
キャンペーンは商店街の対象8店舗に京急グループが運営し、4月に新装開店した「みうら湯」を加えた9カ所で13日から31日まで行われる。期間中に合計1500円以上をパスモで支払い、専用の用紙に連絡先やカードのIDナンバーを記入して応募すると、抽選で観音崎京急ホテルのペア宿泊券や商店街の商品詰め合わせなどが当たる。
これまで、商店街でICカード端末を導入している店舗はコンビニ以外になかった。パスモを読み取る端末は電源を取れるコンセントがあれば使えるもので、インターネット環境は必要ない。靴店「shoe遊 HOSOI」の細井勇人さんは「クレジットカードと同じような感覚で扱える」と違和感なく、スムーズに処理できるといという。すでに対象店舗には京急側が用意した端末が設置されている。今後、商店街が橋の上などで行うイベントの販売でもパスモを使用できるようにする意向。
京急側によると、商店街と連携したパスモ普及企画は例がないという。京急電鉄広報課は「ICカードを普及させ、商店街が活性化し、沿線の魅力を高められるようにしたい」と話す。
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