満員の会場で歌う来場者
六ツ川在住の赤岡綾子さんが代表を務める「からたち童謡の会」の５００回目の記念コンサートが５月５日、南公会堂で行われた。
美しいピアノ伴奏に合わせて赤岡さんがシャンソンを披露したほか、約５００人の来場者と一緒に「鯉のぼり」や「背くらべ」などの童謡を合唱。優しく懐かしい歌が満員に膨れ上がった会場を包んだ。
４月にオープンした新しい公会堂で初めて歌った赤岡さんは、「音の響きが素晴らしかった。毎回が最後と思いながら継続して、いつの間にか５００回になった」と感慨深げに語った。
コンサートの３週間前に起きた熊本地震により、赤岡さんは開催を自粛するべきか迷ったという。しかし、「毎回、皆さんと一緒に歌うことで元気をもらっていた」という自身の経験から、歌の力で被災地を勇気づけようと「チャリティーコンサート」と銘打ち開催を決意した。
会場には募金箱を設置。来場者の多くがその取り組みに賛同し、28万３５１３円の義援金が集まった。
５月９日に神奈川新聞厚生文化事業団＝中区＝に義援金を渡した赤岡さんは、「来場してくれた方と（支援に向け）心が通じ合ったと思う。これからも人生を歌っていきたい」と話した。
華やかな衣装で歌う赤岡さん
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