地域包括支援センター白朋苑の職員で交流サロン「にっこりカフェ」を担当する 杉本 遼一さん 大岡勤務 27歳
”にっこり”生む大岡に
○…認知症への理解を深める拠点「オレンジカフェ」の大岡版を作り、異世代交流やボランティアの担い手育成につなげようと地域のキャラバンメイトと今春から一緒に準備を進めてきた。6月28日の初開催を終え「不安だったが形になって良かった」と思わず表情が緩む。参加者からは早速、開催日を増やしてほしいなどの要望も届いた。「カフェをもっと盛り上げて実現することができたら」と熱い視線を向ける。
〇…子どものころ、自宅の隣に住んでいた祖父母やその友人に遊んでもらうことが多かった。喜ぶ表情を見るうちに「人の役に立つことがしたい」という気持ちが芽生え始めたという。高校3年で福祉専門学校のオープンキャンパスに参加。障害のある人や子どもに付き添って一緒に遊んだ。「抵抗感なく楽しかった。自分もこういう仕事がしたいと思った」と福祉の道に進む決意を固める。
〇…市内の介護老人保健施設やデイサービスでの勤務を経て、専門学校で取得した社会福祉士の資格を活かそうと昨年秋に地域包括支援センター「白朋苑」の一員になった。保健・福祉・医療など、各分野のマネジメントを総合的に行う包括の仕事は、「全てが新鮮。地域の方と情報共有することの大切さを知った」と充実した表情。高齢者や家族の相談に応じる際は、一人ひとりが胸の内に秘めた悩みなどの本心が引き出せる会話を心掛ける。「みなさんが人生の大先輩。礼儀正しく接したい」と仕事への信念を語る。
〇…車好きで休日は行先を決めずに友人らとドライブを楽しむことも。到着先では「その土地ならではのおいしいものを食べている」とグルメな一面もある。始まったばかりのカフェ事業は高齢者や認知症の人、子育て世代を地域一体で支えていく取り組みの第一歩。「みなさんの協力を得ながら多くの方がつながる場所にしたい」。大岡に”にっこり”を増やしていく。
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