南区総合庁舎が浦舟町に移転して間もなく半年が経過する。来庁者数は移転前とほぼ変わらない状況が続く。その中で旧庁舎から大きく変わった窓口配置や駐車場からの移動導線に関し、来庁者の声を受けて案内表示を新設するなど、区は試行錯誤を続けている。
花之木町3丁目から浦舟町2丁目に移転したのが2月8日。半年が経過するが、区によると「戸籍課での手続き数で見れば、旧庁舎のころとほとんど変化はない」と来庁者数は変わっていないという。
来庁者からは「明るくなった」「健診スペースの待合室が広くなった」など、移転を好意的に受け止める声が出ている。
「窓口分からない」
一方、移転直後からあった「行きたい窓口がどこにあるか分からない」といった声は半年が経過する今でも聞かれる。旧庁舎では5階にあった高齢・障害支援課やこども家庭支援課が2階に移るなど、窓口配置が大きく変わっている。また、駐車場から建物へ入っていく導線も複雑で、迷う人もいる。
区は来庁者の声を聞きながら、少しずつ改善を進めている。例えば、自転車駐輪場は当初、場所が分かりづらく、庁舎正面玄関そばに駐輪されるケースが目立った。その後、駐輪場の場所を知らせる看板を置いたことにより、状況は改善されつつある。
庁舎内の壁や柱などの目立つ場所には「〇〇受付はこちら」などと書かれた、移転当初にはなかった張り紙や案内が見られる。特に駐車場から建物内への導線は、チラシを作るなどして力を入れている。しかし、後から設置した案内や張り紙は、その都度の対応で「見た目の統一感がない」という声も出ている。
同課は「来庁者の意見を聞きながら改善を進めたい」と話し、全庁的に今後も分かりやすい案内表示方法を検討していく。
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