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南区版 公開:2016年9月15日 エリアトップへ

井土ヶ谷小 「理科教育大賞」を受賞 県内初、“児童主体”で快挙

教育

公開:2016年9月15日

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実験に取り組む児童
実験に取り組む児童

 市立井土ヶ谷小学校(堤達俊校長)がこのほど、公益財団法人日産財団が主催する「第4回理科教育賞」大賞を受賞した。同校が進める児童主体の自然を読み解く力や豊かな表現を養う学びが評価された。同校の教育賞受賞は2013年以来2回目で大賞は初。神奈川県内では初の大賞受賞となった。

 同賞は理科を通して子どもたちに科学的な思考を養ってもらおうと2013年に設けられた。同財団は母体の日産自動車が工場などを置く神奈川や福岡などの小中学校や幼稚園に04年度から「理科教育助成」を実施している。

 今回は助成を受け、14年度〜15年度の取り組みを終えた32件の中から井土ヶ谷小など3校、1団体を選出。7月に代表者がプレゼンテーションする選考会があり、同校の「自然を読み解く力を育てる表現と学び合い」をテーマにした児童主体の授業研究が評価された。

 プレゼンした田中孝之教諭は、「理科が得意な教員が多いわけではない。教員同士が話し合いを継続することで面白さを深めていった。(井土ヶ谷小の)チームとして獲得できた」と振り返った。

 同校は04年度から生活科と理科の授業研究に重点を置き、児童が自ら問いを持ち、答えを見出す授業を実践してきた。09年から理数科が専門のサイエンスフロンティア高校=鶴見区=と連携した授業交流なども進め、13年に「第1回理科教育賞」を受賞。同年はソニー教育財団が行う「子ども科学教育プログラム」の優秀校にも選出されている。

伝え合う授業推進

 理科の実験では、児童が実験結果の予想や自らの考えを文章やイラストで表現する「学習カード」を活用。カードを見せ合い、学んだことを伝え合って多角的思考と表現を共有する授業を展開する。6年3組の水野萌楓さんは「自分で想像し、考える力がついた」と話す。

 また、経験豊富なベテラン教員と若手が一緒に板書計画などを行う時間を頻繁に設定。授業の質の向上、人材育成につなげている。

 9月7日には同校で賞状と盾の贈呈式が行われた。堤校長は「大賞は教員のモチベーション向上と自信につながる。より質の高い理科教育を目指す」と話した。

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