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南区版 公開:2016年10月20日 エリアトップへ

ブルースハープ奏者で10月23日に弘明寺でジャズコンサートを行う 今出 宏さん 日枝町在住 47歳

公開:2016年10月20日

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音で心に入り込む

 ○…伊勢佐木町にちなんで名付けた所属するグループ「ザキ・ジャズ」で10個の穴があるハーモニカ「ブルースハープ」を演奏。今年は「南区桜まつり」のぼんぼり点灯式で演奏したほか、夏には灼熱の太陽の下、弘明寺観音でもライブを行った。「弘明寺はお客様と近い距離で音楽が楽しめる」と振り返る。さまざまなアーティストとの共演で全国を飛び回る中、地域でも精力的に活動。市内の介護施設でもボランティアステージを設ける。「どんな場面にも演奏できるハーモニカの魅力を感じてほしい」と微笑む。

 〇…千葉県出身。子どもの頃から歌が好きで、学校では盛り上げ役のような存在だった。年齢が離れた兄と姉の影響もあり、「小学生から1970年代の洋楽に関心があった」と言い、間もなくブームになった日本のニューミュージックにも影響を受ける。高校時代、ギターボーカルを務めたバンドで歌の間奏にハーモニカを入れた。「ミック・ジャガーやビートルズもやっていた。”粋”に見えるところが好きだった」とその魅力にのめり込んだ。

 〇…20代で都内に移り、磨きをかけたハーモニカでブルースセッションに飛び入りで参加。「恐いもの知らずだった」と多くの舞台に顔を出すことで自然と人脈ができた。国内のほか、海外アーティストとも組んで世界の音楽フェスなどにも出演。プロアーティストのレコーディング演奏やCM、若手のプロデュースなど、幅広く活動してきた。「ハーモニカで広い世界の音楽が知りたかった。ライバルがあまりいない楽器だから」と謙虚に語る。

 〇…現在は井土ヶ谷にあるスタジオで希望者にマンツーマンで指導するほか、音楽学校でも講師を務める。全国各地の高校などで講演会も行い、音楽の普及に力を注ぐ。「ミュージシャンだけでなく一般の方にも音楽の力を知ってもらいたい」。優しく澄んだ音色で人の心に入り込む。

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