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南区版 公開:2016年11月3日 エリアトップへ

自宅を開放し家庭文庫「ルピナス文庫」を運営する 松本 美樹さん 六ツ川在住 43歳

公開:2016年11月3日

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本で育む親子の時間と絆

 ○…大好きな本とそこに描かれた絵や言葉からもらえる生きる力、喜びを親子に感じてもらおうと2004年から文庫を運営。10月25日に行った「ハロウィンパーティー」には多くの親子が来場した。「いつも以上にみんながはしゃいでいた」と嬉しそうな表情。「本に限らず、子育てについて親と共有・発信することができたら」と優しく笑う。

 〇…出身地の北海道から川崎に移った20代前半、生まれたばかりの長男の育児は不安ばかりだった。相談できる相手が少なく「眉間にシワを寄せて子育てをしていた」という。心の支えに通い始めたのが図書館。絵本や児童書を読みあさり、鉄道好きの息子には電車の本を繰り返し読み聞かせた。「言葉に元気をもらえた。読むと息子も落ち着いた」。幼稚園で行われた絵本の講演会などにも出席。子どもに読ませたい本について勉強を繰り返した。「作者が子どもを思う気持ちは言葉で読者に伝わる」という。

 〇…本に救われた経験を伝えて親子の心の支えになれたらと、六ツ川に来てすぐに文庫を開設。当初はその意図が伝わらず、古本を置きに来る人もいたが、次第に趣旨が理解されるようになった。娘が港南区の幼稚園に通ったころ、毎日30分の道のりを手をつないで登園した経験から、「大変な思いをして一緒に歩むことが大切だった」と親子で過ごす何気ない時間が一生の宝物であると感じる。その後は”子育てママ”が集まる「午前の部」を文庫に設け、お茶を楽しみながら本や育児について語り合う時間を拡充した。

 〇…学生時代から好きなのが着物と手芸。現在は帯留めを手作りし、フリマやインターネットで販売する。「ずっと主婦できていたのでいろいろな人に『ありがとう』と言ってもらえることが嬉しい」と微笑む。ルピナス文庫は「良い作家や言葉、絵と出会い、温かさを感じられる場所でありたい」と願い、今後も親子に本の栄養を届け続ける。

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