中区や西区、南区を中心に運行する「アサヒタクシー」(本社・中区山元町、藤井嘉一郎社長)が業界では珍しい、乗務員が仕事と介護を両立できるような新しい勤務体系を導入した。
同社で今年、乗務員が親の介護のため、有給休暇を取得しながら働き続けたものの、退職を余儀なくされるケースがあった。乗務員は、午前6時30分に出勤し、翌日の午前3時に帰宅するのを隔日で繰り返すのが一般的なパターン。同社は「乗務員の仕事は早朝、深夜の勤務もあり、介護との両立は難しい」と考え、介護者向けに1日4時間からの勤務を制度化した。同社によると、このような短時間の勤務体系を採用しているタクシー会社は市内ではほかにないという。
同社山手営業所には90人の乗務員がいるが、50代、60代が中心。今後、仕事と介護の両立に直面する乗務員が増える可能性が高い。
同社はこれまで、子育て支援を行うNPO法人「さくらザウルス」と連携し、保育園や塾への送迎を担う「子育てタクシー」を運行するなどしてきた。
藤井社長は「タクシー業界全体で採用が難しくなり、労働力不足に陥っている。多様な人材を集めるためにも、工夫が必要」と話し、現在は同営業所に1人しかいない女性乗務員を増やせるような雇用の仕組みも検討するという。
問い合わせは同社【電話】045・641・9875。
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