永田北のヘルスケアマーケット・ジャパン(株)(坪井俊憲代表取締役)がこのほど、訪問介護を行うヘルパーと雇用契約を交わす介護事業所とを結びつけるスマートフォンアプリ「ユアマネージャー」を開発した。
地域に事業所密集
高齢化による介護職者の不足が叫ばれる中、訪問介護現場では各介護事業所が受け持つ訪問先が同じ地域(エリア)内に密集している現状がある。事業所間でサービス利用者の獲得競争が過熱することで、一つの事業所がヘルパーを派遣する訪問先は広範囲に散在。同社によると、ヘルパーは一日で複数の現場を訪問する場合、現場から現場への移動などに多くの時間を割かれ、効率的に働けないなどの課題があるという。
ユアマネージャーは、画面に希望時間や勤務地などを入力すると、登録がある複数の事業所の求人情報とアプリ利用者の希望とを結びつけ、半径1Km以内で効率的な「働き方」をピックアップ。訪問ルートや想定収入も表示される。利用者は気に入った働き方が見つかればその場で応募し、同社、各事業所と面接。事業所は採用したヘルパーが働いた時間に応じて同社に報酬を支払う。
坪井代表は大学卒業後に訪問介護会社に就職し、4年間勤務。「訪問介護の現場はなかなかIT化が進んでいない」という。昨年起業し、今年11月からアプリサービスを開始。現在は市内中心に約250事業所が登録し、約30人のヘルパーと事業所を結びつけることに成功。南区では約10事業所が登録しているという。
坪井代表は「市内200〜300人のヘルパー稼働を目指し、他の地域にも広げていきたい」と話し、アプリを利用した「効率的な働き方」の提案で訪問介護の現場を変えたいという。
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