南区の今年度の目標や取り組みを示す運営方針が5月19日に公表され、「地域の力」を応援することなどが掲げられた。地域情報の分析や好事例の発信などで、地域活性化に取り組む。また、区が学校や施設などと連携を今まで以上に強め、さまざまな「横のつながり」を生み出す方針を明確にした。
運営方針は区の取り組み、事業の方向性を示すもので、毎年この時期に公表している。
基本目標はこれまでと同様に「区民との協働で『あったかい』南区をつくります」とした。目標達成へ向けた施策も2016年度と同じ「減災」「健康」「賑わい」「こども」の4つを重点分野と位置付け、それぞれの分野で南区が抱える課題に対応していくとした。今年度は重点分野を支える土台として「地域の力」を項目に入れた。
好事例を紹介
方針では「地域の実情に応じて地域活動を支援することで、地域の力を応援し、地域の皆さまと一緒に地域の活性化に取り組みます」と「地域」の重要性を強調。具体的には、「『地域の力』応援事業」に取り組み、市が把握する人口、高齢化率などのデータをまちづくりの専門家が分析し、区役所内で共有する。また、活動の参考になる好事例や情報を地域に提供することも行う。さらに、地域活動を支える自治会町内会への加入率が低下していることを受け、加入につながるヒントとなるQ&Aを作る。
つながりを重視
区が町内会のほか、学校、区民利用施設などと連携し、事業を進めていくことも明文化した。大木節裕区長が昨年の就任以降、強調している「横のつながり」を重視したものだ。
多文化共生進める
「減災」では、災害時要援護者対策として、区が保有する名簿の提供を行う。「賑わい」では、外国籍住民の増加に対応する多文化共生推進などを掲げた。
地域の力を支援する取り組みについて、南区区政推進課は「地域の方と相談しながら、方法を考えていきたい」としている。
運営方針は南区のホームページで見られるほか、区役所6階の区政推進課で配布している。
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