1945年5月29日に発生し、40万発の焼夷弾などで8千人の死者が出たとされる横浜大空襲を語り継ごうと、中村町の地域活動ホーム「どんとこいみなみ」で5月26日、空襲の体験者が当時の様子などを語る企画があった。
子ども食堂で企画
当日は子どもや大人、障害がある人などが一緒に食卓を囲む「こどもダイニング」が計画されており、食事の前に戦争に関する話を聞くことで、子どもらに食物の大切さや命の尊さ、過去の南区について知ってもらおうと行った。
空襲当時13歳だった東蒔田町在住の中村静枝さん(86)は、空襲を知らせるサイレンが鳴り響く中、弟の手を取って激しい攻撃にさらされる現在の南区を逃げ惑った経験を話した。空襲の後、トラックで運ばれる黒焦げの死体の中にあった幼い子どもを見て「今でも忘れることができない」と語った。
また、やせ細った戦時中の子どもの写真が載る本を見せ、生きるために必死だった当時の様子を約30人の来場者に話した。「布団がある家で寝られることは幸せなこと。懸命に生き残った人がいるからこそ、今の横浜がある」と伝えた。
その後の「こどもダイニング」では、すいとんなどの食事が用意され、親子ら約100人が訪れた。
お三の宮地区で法要
日枝町の瑞延寺では、空襲や戦争、関東大震災の犠牲者を追悼するための法要があった。周辺が空襲で大きな被害を受けたお三の宮地区連合町内会(水野計会長)が主催するもので、毎年5月29日に行っている。住民約50人が参加した。
あいさつの中で大木節裕区長は「平和で豊かな社会が先人の御霊の上に築かれていることを忘れないようしたい」と話した。
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