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南区版 公開:2017年6月8日 エリアトップへ

外国人に学校生活説明 支援拠点で南・中区対象

教育

公開:2017年6月8日

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スタッフが外国語でガイダンスを行う
スタッフが外国語でガイダンスを行う

 旧富士見中学校跡地=中区山田町=に8月に開設する日本語支援拠点施設で、南区と中区の小中学校へ転入する外国籍などの家庭に向けた「学校ガイダンス」が5月29日から始まった。8月の全市実施を前に、外国につながる子どもが多い2区で先行実施となった。

 市教育委員会の調査によると、昨年度、南区、中区、西区で外国籍または日本語指導が必要な児童・生徒は637人。大半を南区と中区が占めており、人数はこの4年で倍近くに急増している。

 同施設は外国から来た児童・生徒など、日本語支援が必要な子どもをサポートする市内初のもの。日本語教室と、学校生活の習慣や制度を学ぶ「プレクラス」が入る。対象は市内全域の児童・生徒。8月に開設される予定。

夏休み前の就学目指す

 管轄する市教委国際教育課によると、学校ガイダンスは主に学校に通う準備段階の子を持つ家庭が対象。対象者への通知は区役所で住民登録をした後、就学先の学校が行う。

 ガイダンスは7月上旬までの月、火曜日に行う。少しでも学校生活に親しんでもらおうと、夏休み前の就学をねらう。週と曜日によって中国語、英語、フィリピンなどで使われるタガログ語、絵などを使ったやさしい日本語の4言語で行う。講師はそれぞれの言語を母語とする同課職員やスタッフが担当する。

 給食や児童による当番制の掃除など、日本の学校の制度や習慣を説明する。特に給食は給食費引き落し用の銀行口座開設が必要なことから、口座開設関係書類の記入支援なども行う。子どものひらがなや算数の習熟度合いも確認し、情報は子どもが通う予定の学校と共有する。

2学期前の来日も

 中国など、海外では9月に学年が切り替わる国も多く、市教委の日本語教室の編入者も2015年は4月よりも9月の方が多い。そのため、ガイダンスの先行実施期間に課題や改善点をあぶり出し、2学期開始直前の8月末の全市実施に向けて、受け入れの下地を作るねらいもある。

 外国人の支援を行う浦舟町のみなみ市民活動・多文化共生ラウンジでも小学校入学を前にした保護者向けのガイダンスを16年9、10月に実施。同ラウンジによると、給食制度のほか、PTAの仕組みが保護者に理解されづらいという。

 同課は「市としても国際教室の担当教員を増やすなど、対応を進めている。何をやっても足りないとは思うが、できることを広げていきたい」としている。

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