市立蒔田中学校(木藤肇校長)の生徒らが育てたアジサイが校内で大きな花を咲かせ、見頃を迎えている。2012年から栽培を始め、徐々に規模が拡大。今年は特に校舎と校庭の間にある花壇の花が大きくなった。全国的なコンクールでも高評価を得たことのある同校のアジサイは地域でも注目されている。
同校は校内緑化を進める「花いっぱい活動」を13年間続ける。12年から佐々木大輔教諭が中心となり、アジサイの栽培を本格的に始めた。佐々木教諭は前任校の南中学校でも栽培を進め、南中のフェンス沿いにアジサイが咲き並ぶほどにまで成長させた。同様の取り組みを蒔田中でも行おうと、緑化活動に取り組む「グリーンクラブ」を作り、生徒会の美化委員も協力して花を育ててきた。
1年目、アジサイは80株程度だったが、毎年、増やしていき、今では約100種類、1千株以上になった。校舎を囲む旧区庁舎側の外柵は一面がアジサイの花で並び、周辺住民の目を楽しませている。校内緑化の取り組みが評価され、15年には国土緑化推進機構が主催する学校緑化コンクールで第2位相当の「準特選」に選ばれた。
顔ほどの白い花
今年度、グリーンクラブは代表の鶴見有紀乃さん(3年)と高木唯凪さん(同)の2人。丁寧に水やりをした結果、今までは花が少なかった花壇に「アナベル」の大きく白い花が咲いた。花は人の顔ほどの大きさがあり、密集して咲く。佐々木教諭は「普通は間隔を開けて植えるが、研究して寄せて植えた」という。
花の成長に鶴見さんは「続けてきて良かった」と話し、家でもアジサイを栽培する。同校には、アジサイの季節になると、区外からも見物に訪れる人がいる。佐々木教諭は「『(アジサイの名所の)鎌倉に行かなくてもいろんな種類のアジサイが見られる』という人もいる」と話し、「これからも緑を大切にする生徒を増やしたい」と緑化を進める方針だ。
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