市立横浜総合高校出身のプロボクサー・小浦翼選手(22)が7月に東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋ミニマム級(47・6kg以下)王座決定戦でフィリピン人選手を破り、11戦全勝(8KO)で東洋チャンピオンに輝いた。
前王者のベルト返上で空位となった同級王座を争った。小浦選手は第1ラウンドから有効打でポイントを稼ぎ、押し気味に試合を進める。迎えた第4ラウンド2分50秒。繰り出した左ボディーブローが相手を的確に捉え、一瞬のうちにマットに沈めた。「狙い定めたボディーではなかった。偶然というか。10カウントを聞いたときは嬉しかった」と振り返った。
小浦選手がボクシングを始めたのは小学生から習ってきた空手の延長線だったという。横浜総合高校に入学し、ボクシング部へ。同時に現在所属する「E&Jカシアス・ボクシングジム」=中区=の門を叩き、プロ選手らと練習を重ねた。
貪欲な向上心
高校3年だった2012年度はインターハイに出場。当時同部の顧問だった古澤順子さんは「とても練習熱心で技術を集中して吸収し、上に行こうという強い気持ちがあった」と振り返り、「(王座獲得は)本当に嬉しい」と喜ぶ。
19歳でプロの世界に飛び込むと快進撃を続け、15年には全日本新人王にも輝いた。小浦選手は「上、上を常に目指す。その中で世界チャンピオンの座をつかみたい」と話した。現在、横総高に通う妹の菜々美さん(3年)もボクシング全国大会で優勝した経験を持つ。
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