趣味で手まりを作り続け、海外での普及活動にも励む 伊藤 千鶴子(ちづこ)さん 六ツ川在住 78歳
母の思いが一生の趣味に
○…20年以上趣味として「手まり」を作り、現在まで1千個以上を作ってきた。自宅で教室を開き、生徒たちに作り方を教える傍ら、自身も教室に通って腕を磨いている。2016年の「全国ごてんまりコンクール」では、400点以上の応募の中から入賞を果たすほどの腕前だ。
○…滋賀県で4人兄妹の長女として生まれる。「小さいころから活発で、いつも4人で走り回っていた」と笑う。何度かの転居を経て、26歳で六ツ川に移り住んだ。手まりに興味を持ち始めたのは結婚してから。母がお祝いとして瓶の中に手まりが入っている「瓶手まり」を持たせてくれたことがきっかけとなった。その後、新潟へ旅行に行った際、旅館に飾ってある多くの手まりを見た。「見た時は本当に感動した。これをきっかけに手まりを作ろうと決めた」と振り返る。
○…技術の向上や普及を目指し「日本手まりの会」にも入会。伝統文化を伝えるために、ハワイや韓国、ベトナムへ行き、現地の人たちに手まりの作り方を教える。「言葉はほとんど通じないが、みんなとても興味を持っていることは感じる」と話す。自身が開く教室でも「楽しんでもらうのが一番」と基本的な作り方以外は、通う頻度も作る柄も全て生徒に任せているという。
○…夫と二人暮らし。小さいころからの運動好きは今も続いており、「今までバレーボールやゴルフなど、さまざまなスポーツをしてきた。ずっと家にいることが苦手で、すぐ外へ遊びに行きたくなってしまう」とほほ笑む。旅行とスポーツが好きで、最近では町内会で週1回、グラウンドゴルフを始め、汗を流している。夫とドライブに行くことも多く、伊豆や箱根、御殿場などを訪れ、温泉や観光を楽しんでいる。近所の人たちからもよく「いつも笑顔で楽しそう」と言われるという。「辛い時や悩む時も常に前向きで、後ろを振り向かずにいきたい」と笑顔で手まりを作り続ける。
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