今月11日午後に東北、関東地方を襲った大地震は、保土ケ谷区内にも影響を及ぼしている。3月14日昼の時点で、この災害が原因とみられる区内の負傷者などは報告されていないものの、月末にかけて予定されていた行事などは軒並み中止に。また地震当日の深夜、神戸町では横浜ビジネスパークに勤める一部のサラリーマンが”帰宅難民”となり、近隣の保土ケ谷スポーツセンターで一夜を明かすなど、関係者は各所で対応に追われていた。
スポセンが避難所に
神戸町にある保土ケ谷スポーツセンターなどでは、地震当日、帰宅困難に陥ったサラリーマンなどの対応に追われた。同センターには終電時間を過ぎた頃から、付近の横浜ビジネスパーク等から約40名が来所。手渡された毛布に包まり、体育館の一角で皆、浅い眠りに就いていた(写真下)。
同所の職員は「避難所として施設を開放したのはおそらく初めての事。翌日の昼前には全員、無事に帰宅の途についてもらう事ができたと思う」と話し、ホッとした表情をみせていた。
フリマも取り止め
今回の地震を受け、週末に今井地区センターで実施される予定だった『福祉の集い』が中止。保土ケ谷警察署では13日に『振り込め詐欺撲滅緊急対策隊・出陣式』が行われる予定だったが、これも取り止めになった他、地域ケアプラザ等のイベントも、ほぼ全て中止や延期の措置が採られた。
また和田町で26日に予定されていた『べっぴんマーケット』も中止に。関係者は「一部の商店街メンバーからは”今回は震災復興チャリティとして開催してはどうか?”などといった意見もあったが、世間の情勢などを鑑みて開催を取り止める事にした」と経緯を説明している。
さらに26日から2日間の日程でフリーマーケットを予定している『天王町商店街』でも、商店街の一角で歩道の端が大きく破損しており(写真上)、復旧までは来場者の安全確保が困難な事などを理由にイベント実施の可否を検討中。主催関係者は「世間の動向などを考慮に入れながら、18日までには結論を出したい」と話している。
冷静な対応を
さらに、13日に実施が決まった全国的な停電による各方面への影響なども依然懸念されており、地震の余波は未知数といった情勢。区総務課では、区民に対し、正しい情報に基づいた冷静な行動を呼び掛けている。
(3月14日正午・起稿)
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