今月3日(金)、保土ケ谷区役所で世界禁煙デーキャンペーンが行われた。WHO(世界保健機関)が定める世界禁煙デー(毎年5月31日)に合わせての取り組み。
当日は、体内のタール量を簡単に調べられる「やにけん」と呼ばれる試験紙などが配られたほか、啓発パネルの展示などを行い、来場者に禁煙を呼びかけた。
また、希望者には呼気の一酸化炭素(CO)濃度をその場で測定。数値に応じ「ノンスモーカー」から「超ヘビースモーカー」までの5段階で結果を示した。
担当者によると、下から2段階目の「ライトスモーカー」(1日あたり8本から14本)でも、呼気のCO濃度は、大気汚染の上限と同値。COは、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となるといわれている。
さらに非喫煙者でも家族にヘビースモーカーがいる場合など、副流煙を大量に吸っている人には喫煙者に近い測定値が出ることもあり、スタッフらが「ご家族のためにも禁煙を」と呼びかけた。
この日の測定後には保健活動推進員などが、禁煙や本数を減らすアドバイスを行ったほか、区役所で受けることができる無料の禁煙相談先を案内していた。
測定を受けた人からは、「喫煙量は標準だと思っていたのに、数値で”超ヘビースモーカー”と出て、すごくショックだった」「以前から気にはしていたが、数値を測ってもらって、体への害の大きさを実感した。これを機に禁煙に取り組みたい」などの声が聞かれた。
値上げもキッカケに
中には「喫煙量が少ない分、数値はそれほど高くなかったが、経済的負担が大きいのでやめたいと思っている」と語る男性も。昨年10月からのタバコの大幅値上げが、健康面以外でも喫煙者への負担を大きくしている背景をうかがわせた。
キャンペーンを行った2時間、立ち止まって検査を受ける人、禁煙相談をする人は多く見られたが、担当者は「足を止めてくれる人の多くは、もともと禁煙に取り組みたいと思っていた人。今後はそうでない喫煙者にも訴えかけられるよう努力したい」と話した。
区では禁煙だけでなく、「そもそもタバコを吸い始めない人を増やしていく」という『喫煙防止』にも力を入れており、小学校や子ども会でタバコの有害性を指導、喫煙をすすめられた時の断り方を寸劇で披露するなどの取り組みを続けている。詳細は【電話】045・334・6347/保土ケ谷福祉保健センターまで。
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