区内・瀬戸ヶ谷町周辺に整備されている「松並木プロムナード(=遊歩道)」の存在を地域の人々に知ってもらおうと、10月2日に有志らが”ミニSL”の走行会を企画、準備を進めている。
同遊歩道は、区と地元住民らが整備を進め、平成21年に完成したもの。旧東海道・保土ケ谷宿付近に広がっていたという松並木を再現しようと、植樹やモニュメントの設立が行われてきた。遊歩道の完成から2年を迎えた今年、「せっかくきれいな道ができたのだから、もっと活用していきたい」との思いから、地元有志らが催しを計画。メーンイベントとして、”ミニSL(蒸気機関車)”を遊歩道に走らせようという企画が持ち上がった。
中心となって準備を進めているのは、同遊歩道の定期清掃などを行っている『保土ケ谷宿松並木プロムナード水辺愛護会』のメンバー。
大役を担うミニSLは、見た目も仕組みも全て本物と同じという、本格派だ。区内在住の男性が作り、保存していたもので、10年前に動かして以来の再登板となった。
7月に行った初の走行実験では、燃料がうまく燃えず、全く動かないという結果に終わった。2度目の挑戦となった8月7日は、前回の反省を踏まえ、燃料に石炭を導入。「今回動かなければ、本番は展示するだけになるかもしれない」との声もあり、真剣な表情で挑んでいた。
約1時間半の格闘の末、用意した石炭が燃え上がり、ようやく走行。メンバーから歓声があがった。ミニSLは、用意された6メートルの線路を何度も走り、動きは好調。滑車に男性が乗ってもしっかりと動き、10年ぶりのたくましい姿を見せた。
10月2日にイベント
10月2日(日)の本番は、さらに滑車を繋げ、後ろに子ども達10人を乗せる予定。線路も長くし、松並木の下を走らせる。今回は故障で鳴らなかった汽笛も、本番では鳴らせるよう調整中だ。実験中は、通りがかった住民らが珍しげに立ち止まり、発車した時には拍手をする姿も。中には「いつ乗れるの」と質問していく人もおり、イベントのPRも順調に走り出した様子だった。
関係者は、「燃料が燃えるまでの時間が課題」と話し、2カ月後の本番に向けて今後も改善を重ねていく意欲を見せていた。また、当日はSLの他、物産展や紙芝居なども企画されている。詳細問合せは【電話】045・334・6374/区役所区政推進課まで。
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