保土ケ谷区に程近い、鶴峯山三佛寺(旭区)で今月16日『 刷毛(はけ)供養』が行われた。これは神表協横浜表装インテリア協会(中村孝志会長)が毎年行っているもので38回目。全国でも地元・横浜と京都府の南禅寺の2ヵ所だけでしか行われていない。
当日は、同協会に加盟する横浜市内と近隣の表具店、経師店、内装店などの組合員や来賓など約40人が出席。本堂に集まり歴代の職人たちの名前を一人ひとり読み上げ供養した。その後、境内にある「刷毛塚」の前で僧侶が読経する中、持ち寄った使い古しの刷毛を焚き上げ、手を合わせ祈りを奉げていた(写真)。
これは使い古した表装用の刷毛に感謝し、燃やして供養する仏法行事の一つ。表具経師の技術を今に伝えてきた先代職人達の冥福や、刷毛に使われている馬やヤギ、鹿などの動物の霊に祈りを込め、次世代に伝えることが主な目的。
東川島町にある「経師ひらいし」の先代主人・平石忠氏(故人)などの地元有志が中心となり、昭和48年から始まったといわれている。
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