保土ケ谷区 トップニュース政治
公開日:2012.01.05
「地域の絆」深める1年に
鈴木区長に今年の抱負聞く
本紙では元旦号の市長インタビューに続き、保土ケ谷区の鈴木和宏区長に取材を行い、区政の現状や展望などを聞いた。
鈴木区長は昨年を振り返ると共に、今年の抱負などを語った(聞き手/本紙・室野 義之)
――区長就任1年目となった昨年を振り返り、自己採点などを含めながら所感をお聞かせ下さい。
「まずは明けましておめでとうございます。本年が区民の皆様にとりまして幸多き1年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
昨年5月に保土ケ谷区長に就任し、あっという間の8か月でした。
就任直後は東日本大震災の影響がまだ大きく残り、職員の被災地への派遣、節電や放射線対策など過去に経験の無い事務に追われ、慌ただしく過ぎていった1年でした。もし、保土ケ谷区で震災が起きたら、区長として何が出来るのかを深く考えさせられました。
この間、自治会・町内会長、連合町内会長さんをはじめ、区民会議や多くの団体・機関の皆さんに接して、改めて皆さんが保土ケ谷区を本当に良くしていこうと思って活動されていること、そして、その皆さんの心が本当に温かいことを実感いたしました。
昨年1年間の自己採点をということですが、この間精一杯やってきたことが、区民の皆さんの要望にどれくらい応えられたか、区民の皆さんにどれくらい受け入れられたか、ということで判断しなければいけないと思います。
『いつまでも住み続けたいまち 保土ケ谷』を実現するためには、まだまだやることが沢山あり、採点をするには、少し時期が早いのかなと思っています」
――鈴木区長が重点的に取り組んできた区政運営施策と個々の進捗状況を教えて下さい。
「区政運営にあたりまして、5つの施策を柱に進めてまいりました。
1つ目は『防犯・防災を始めとした安全快適なまちづくり』
2つ目は『つながり支えあいのある安心なまちづくり』
3つ目は『地球温暖化防止に向けた環境行動の実践』
4つ目は『魅力と活気にあふれるまちづくり』
そして5つ目が『信頼され、親しまれる身近な区役所づくり』です。
この5つの中で特に重点として進めたのは虐待防止です。
子育てをするにあたっては、核家族化が進み、家庭の中だけでなく、地域からの見守りが求められています。
『こどもを守ろう!虐待防止ネットワーク事業』を立ち上げ、児童虐待の防止と早期発見のための相談連絡先を載せた『マグネットシート』を、区民の皆さんへのメッセージ付きの封筒に入れて、区内の全世帯に配布しました。あわせて、地域での学習会の開催頻度を増やすなど、身近な地域で子育てを支援、見守る環境づくりにも力をいれています」
テーマは『虐待防止』『防災』
歴史財産の活用にも重点
――昨年末までに取り組んできた主な施策実績と今後の課題を挙げつつ、今年の「テーマ」を簡潔なキーワードで教えてください。
「虐待防止のための啓発に重点を置いたほか、子育てを担う家族の健康を守る取組も進めました。育児に一番忙しい年代の方に、ぜひとも健康診断を受けていただくよう『パパ・ママみんなで行こう!健康診査推進事業』では、区役所での啓発コーナーの設置や地域での啓発活動を通じて、メタボ健診(特定健康診査)やがん検診の受診啓発を進めています。
また、子育て世代の女性の健康を応援する冊子として、『Sumire(すみれ)』を発行しています。ぜひ、ご一読ください。
今年のテーマとしては、やはり東日本大震災の経験を踏まえて『防災』について更に考えていく年にしたいです。
たとえば、震度5強以上の地震の発生時に開設される地域防災拠点、ここは住む家を失い又は被害を受け、日常生活の場所を失った人が避難生活を送る場所ですが、家屋の倒壊などの被害がなくても、ひとりで家にいるのが不安であるとか、道が塞がれて避難所までたどり着けないなど、実際には様々なことが想定されます。また、発災後、行政の支援が機能し始めるまでには、どうしてもある程度の時間を要しますし、行政だけですべてに対応していくことはできないと思っています。
そこで、例えば、地域での共助という視点から、最低でも1週間、地域の皆さんがお互いに支えあいながら生活をしていくことを前提に、具体的にどのような準備をしておく必要があるのか、減災に向けた備えなども含め、地域力を活かした防災対策について、地域の皆さんと区役所が一緒になって、議論を深めていく年にしたいと思っています」
――今年、一層力を入れていきたい区政運営方針施策と、新年の抱負を語ってください。
「保土ケ谷区には、旧東海道保土ケ谷宿があったことから、本陣跡、神社仏閣など、開港前からの長い歴史を有する財産が数多くあります。
また、旧東海道を愛し、守っている地域の人々も大勢いらっしゃいますし、健康ブームともあいまって、旧東海道ウォーキングも非常に人気があり、多くの人々が参加しています。
これまでもさまざまな取組を行ってきましたが、貴重な財産をもっともっと活用し、旧東海道の通る鶴見区、神奈川区、西区、戸塚区とも連携して、ミナトヨコハマとは異なる横浜の新しい文化・観光の名所となるよう、魅力づくり、魅力の発信に頑張っていきたいと思います」
――最後にタウンニュース読者に向けたメッセージをお願いします。
「私は『地域の絆は考えや性格が異なる地域の皆さんが、お互いの違いを認めつつ、話し合いや地域の行事を通じて、つくり上げていくもの』だと考えています。
そうした関係づくりの過程があって初めて、地域に愛着を持ち、自分たちのまちを誇れるようになり、いざという時の助け合いや支えあいに、非常に大きな力を発揮することができるようになるのだと思います。いつまでも住み続けたいまち保土ケ谷の実現のためには、地域の皆さんの力が不可欠です。
今後ともより一層のご協力をお願いします」
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