保土ケ谷区と旭区を中心に活動する団体「市沢・仏向の谷戸に親しむ会」(藤川信子代表)が1月18日、環境省の「平成23年度地域環境保全功労者表彰」を受賞した。
表彰は環境保全や地域環境美化に関して、顕著な功績のあった個人や団体に、環境大臣から贈られるもの。環境保全・環境美化など4つの分野に分かれており、平成23年度は全国から39名と67団体が表彰を受けた。横浜市内からの受賞は同会のみ。都内のグランドアーク半蔵門で行われた表彰式には代表として会員6名が出席した。
水路保全に尽力
同会は1989年5月の設立以降、市沢・仏向の谷戸を中心に水路の保全や景観を守る活動を継続。特に、谷戸に生息するホタルの保護には力を入れており、生息調査や水質保全の他、「ホタル観察会」を開催して自然保護の大切さを訴えるなど幅広く活動してきた。
今回の表彰では、長年にわたり美化啓発活動を続けていることや、観察会等で環境教育に貢献していることなどが評価された。現在同会には付近の住民を中心に35名の会員が在籍。日頃から谷戸の清掃、草刈り、水浄化などを行っている。
こうした活動の結果、昨年9月には仏向町の谷戸が総合公園「たちばなの丘公園」として開園するなど、大きな成果をあげている。
代表の藤川さんが同会を結成したきっかけは、家の近くで数百のホタルが飛び交う幻想的な光景を目にしたこと。「こんな素敵な場所を次世代にも残したい」との思いから、活動を始めたという。受賞に関して藤川さんは「自然と支えあい、地道な活動でここまできました。これからも支えあって活動していきたいです」と話していた。
受賞記念でイベント
同会では、受賞を記念して2月と3月にイベントを実施。2月4日(土)には教育文化センター(中区)で「つながりが産むチカラ」と題した活動紹介、2月12日(日)には市沢の谷戸で「谷戸の水辺・水生生物講座」を行う。また、3月18日(日)にはウォーキングイベント「たちばなの丘を歩く2」を開催し、参加者に谷戸を歩きながら自然に親しんでもらおうと計画している。各イベントに関する詳細問合せは【電話】045・353・2258/藤川さんまで。
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