「保土ケ谷警察署少年剣友会」の会長として子ども達に剣道を教える 城所 規之さん 峰岡町在住 65歳
武道の心を子ども達に
○…警察署の道場に週に2回足を運び、地元の小学生に剣道を教え続けて28年。8年前からは会長に就任し「警察の剣友会である以上、剣道を通じて健全な青少年を育てることが一番の目的です」と強い責任感を見せる。
○…伊勢原市出身。中学生の時から剣道を習い始め、現在は教士7段の腕前。大学卒業後1度は就職したものの、剣道好きが高じ、脱サラして地元の伊勢原で武道用具の販売店を起業。「好きなことを仕事にできていて幸せですね」と微笑む。結婚を機に保土ケ谷に転居。28年前、自身の子ども2人が同署の剣友会に入会した際に、関係者から手伝いを頼まれ、指導者として関わるように。「相手の顔を見てしっかり話すことができれば、学校での勉強や普段の生活にもプラスになるはず」との思いから、子ども達には常に「正しい姿勢と返事」を心がけるよう伝えている。
○…剣道の魅力は「何より相手がいること。呼吸を読んで、相手がどう動くか予想しながら駆け引きするのが楽しいですね」と熱く語る。抜刀術やスポーツチャンバラなど、同ジャンルの趣味も楽しむ一方で、その技術を意外なところで活かしているのがゴルフ。「手首の使い方なんかが共通しているのか、ボールがよく飛びますよ」と笑う。
○…長年子ども達と関わってきた中で、最近は「怒られるとすぐにやめたいと言い出す子が増えたかな」と、時代の変化を痛感することも。それでも「良いこと・悪いことの判断が自分できちんとできる子に育ってほしい」と、優しく、時に厳しく、子ども達と向き合い続ける。毎年春には6年生が卒業していくが「入会当時はメソメソ泣いていた子が、卒業時にはしっかりとした態度で先生や親に感謝の挨拶をできる。その姿を見ていると、教えていて良かったと実感します」。剣道を通じ、その技術以上に深い礼儀や心を、教え子たちに伝え続ける―。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>