県立保土ケ谷公園内ギャラリーで陶器や裂織りの作品展を行っている 太田 道子さん 星川在住 61歳
”わきみち”に憩いの場を
○…花見台にある県立保土ケ谷公園内のギャラリーで日本の文化や技術の素晴らしさに触れる陶器品等の展示会を主催。その感想を聞くと「小さい頃から暮らしている地元。愛着ある公園に自分たちの作品を展示することができて嬉しいですね」と声を弾ませる。
○…「地域の皆さんが、散歩途中に気軽に立ち寄れるような場所を作りたい」という想いから、星川の自宅一室を「和来道」(わきみち)と名付けたギャラリーとして一般開放している。そこでは自らの作品と共に、裂織りのプロ職人である義姉の衣料品なども展示されており、昨年10月の創設から、早くも地元住民の「憩いの場」として愛されている。またそのユニークな名称は、一般的なギャラリーとは一味違った芸術を味わえるという、造り手の願いが込められたものに違いない。
○…自身は主に陶器制作を担当。そもそもの原点は、幼少期家族で過ごした食卓にある。「『お椀が良いと料理も引き立つんだよ』と母に教えられました。いつか自分で作ってみたいと」。本格的に陶器制作を始めたのは7年前。教室に通い、腕に磨きをかけてきた。「陶芸品は完成までに約2カ月の時間がかかります。同じような形と大きさのものを用意しても、焼き方次第で仕上がりが全然違う。想像と全く異なったものができ上がることもあり、その瞬間を待っている時間が一番楽しいですね」とニッコリ。
○…中区本牧生まれ。5歳の頃に星川に転居し現在まで56年間暮らしている。保土ケ谷幼稚園、桜台小、岩崎中出身で「家が山のいちばん高い場所にあるので坂を上ったり下りたり。道路も整備されていない時代。細い山道を苦労して通いました」と当時を振り返る。そんな道路も今ではすっかり舗装され、星川杉山神社近くの脇道にひっそりと佇む憩いの場。「夢のある作品が好き。人が心を開いてくれるような優しい作品を造り続けたいですね」
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