保土ケ谷少年補導員連絡会の会長を務める 大村 則夫さん 旭区在住 64歳
子ども達の良き師として
○…青少年の健全育成に取り組む「保土ケ谷少年補導員」のリーダーとして、夜間のパトロールや非行防止教室の開催などに尽力。会長に就任して11年になり「規範意識は、幼い頃から何度も伝え続けるのが大切。地道な活動の繰り返しですね」と振り返る。
○…21年前、知人に誘われたのを機にメンバーとして活動を始める。最初は何をして良いか分からないことも多かったというが、2、3年経った頃、暴走族がたむろしていると連絡を受けて出向いた先で中学生の少年に出会った。父親がおらず母親は夜間に仕事に出るため、玄関には出前の器が重ねてあった。兄が暴走族の仲間に入っており不在だったこともあり「この子を悪い道に引き込んではいけない」と気にかけるように。時々自宅を訪れるなどして交流を続けた。その後、少年は真面目に勉強し、希望の高校に進学。連絡を受けた際には「本当に嬉しかったし、(少年補導の仕事を)ずっと続けていこうとやる気になりましたね」と顔をほころばせる。
○…宮田中学校出身の保土ケ谷育ち。父親と兄の後を継ぎ、天王町でバイク店を営む。通学用のバイクを買いに来る学生や、修理に立ち寄る近隣の人などで賑わい、本業でも地域の人々の生活を支えている様子。
○…かつては、区内で子どもの喫煙等を見かけることもあったが、今は区外の繁華街に出て問題を起こすことが多い傾向に。このため区の枠を取り払い、県警本部や各警察署とともに、横浜駅周辺のパトロールなどにも取り組んでいる。「不良と言われるような子も、一人ひとりと話せば、結構素直だったりするんですよ」と優しい表情を見せる。
○…座右の銘は「万人是皆師」。すべての人が教師という意味で「良い点も悪い点も、他人を見て自分で学ぶのが大切」と言葉に力を込めた。子ども達の未来のため、優しく、時には厳しい視線で街を見守り、地域の良き師であり続ける。
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