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保土ケ谷区版 公開:2013年7月25日 エリアトップへ

新桜ヶ丘在住中村さん スズメバチの生態1冊に 区内の雑木林が舞台

社会

公開:2013年7月25日

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完成した本を手にする中村さん
完成した本を手にする中村さん

 保土ケ谷区新桜ヶ丘在住のスズメバチ研究者・中村雅雄さん(65)がこのほど、書籍「おどろきのスズメバチ」(講談社)を出版した。区内仏向町付近にある「カーリットの森」を舞台に、スズメバチの1年を細かく紹介している。

 中村さんは、定年まで小学校の教員を務めたが、その一方で40年以上スズメバチの研究を続け、第一人者として活躍。特に仏向町の火薬工場跡地に広がる雑木林「カーリットの森」は格好の観察場所となり、長年同所で生活するスズメバチを追いかけてきた。

 同書では、森で観察した女王バチの産卵、巣のひっこし、次世代へのバトンタッチなど、スズメバチの1年を写真も交えながら紹介。これまでにも専門書など4冊を出版してきたが、今回は小学校上級程度から読めるよう、易しい言葉で解説している。

 執筆の際には、子ども達にも分かりやすい言葉で描写するのに苦戦したというが「実際に巣の中をのぞかないと分からないことなども、細かく紹介できたのでは」と話す。

 また、中村さんは「永遠の0」等で知られる作家・百田尚樹氏がスズメバチを題材にした小説「風の中のマリア」を執筆した際にも、研究者として取材に協力。この縁から、今回出版された書籍の帯に、百田氏がコメントを寄せている。

 中村さんは「悪役にされがちなスズメバチでも、魅力にあふれていることを伝えたい」としている。

森の保護にも尽力観察会等で啓発

 中村さんは、書籍の舞台になっている「カーリットの森」の維持活動にも尽力。同所には約20年前まで火薬工場が建っていた関係から、周囲に住宅等が建てられることもなく、広大な雑木林が残っていた。

 中村さんが代表を務める「カーリットの森を守る市民の会」では、工場閉鎖後、宅地開発の食い止めや、雑木林の生態維持などに取り組んでいる。

 また、近隣住民に同所の自然に親しんでもらおうと、定期的に観察会などを開催。今年度からは市環境創造局の「みどりの夢かなえます事業」にも認定され、さらにイベントを充実化する予定だという。書籍および同所イベントに関する問い合わせは、中村さん【電話】045・351・1349へ。
 

森でのイベントも開催
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