「文化財を守れ」 遍照寺で防火訓練
第60回文化財防火デーに合わせ、保土ケ谷消防署では1月24日、区内月見台の遍照寺で消防訓練を実施した。
遍照寺には、鎌倉時代に作られた「木造薬師如来坐像」があり、平成7年に横浜市指定有形文化財に指定されている。訓練では、裏山から火災が発生したという想定の下、住職が通報し、住職と消防隊員による消火活動、本堂にある文化財の搬出と一連の消火活動を行った。
柴義彰住職は、消防隊員に「このような訓練はありがたい。ろうそくといった裸火をよく使うので、一層気を付けていきたい」と感謝の意を述べた。
県内では近年、藤沢市の旧モーガン邸や戸塚区の旧住友家俣野別邸、大磯町の旧吉田邸といった歴史的に価値の高い建造物が焼失している。阿部次夫署長は、「文化財は後世に残す大切な財産だが火災にとても脆弱なので、今回のような訓練がとても有効になる」と話した。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良県法隆寺金堂が焼失したことから、昭和30年に文化財防火デーに定めた。
この日を中心として、文化財を火災などの災害から守るため、全国的に訓練が実施されている。横浜市では、市内の国や県、市の指定文化財84か所で予定される。
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