中区にあるミニシアター「横浜シネマリン」を復活させた 八幡 温子さん 峰沢町在住 58歳
皆に愛される映画館に
○…「多くの人がサポートしてくれたことを実感しました。感謝の気持ちでいっぱいです」。オープンを迎えた後の気持ちをこう話す。映画館を作ろうと動き始め、足掛け9年。ついに悲願を叶えた。
○…映画の世界に飛び込んだのは36歳の時。当時住んでいた茅ケ崎の掲示板に貼られていた映画サークルの告知チラシを目にし、一風変わった作品を身近で見たいと考え入団したという。サークルでは鑑賞のほか、近隣住民向けに上映会を主催しており、その運営にも携わっていた。「自分が作った宣伝のチラシでお客さんが来てくれると、映画への思いが届いた気がしてやりがいがありました」と今に繋がる、館の主としての楽しみを語る。
○…区内・峰沢町で生まれ育つ。学校から帰ると、すぐに田んぼや裏山へ遊びに行くおてんば娘で、正しいと思ったことは曲げない、正義感の強い子どもだったという。「ある男の子が間違ったことをしていると思ったら、ケンカして腕をねじって相手に謝らせたことも」と今の優しい表情からは想像もつかない、意志の強さが垣間見えた。
○…料理が大好きで、中でも八宝菜や五目炒めが得意。結婚後、冷蔵庫にある食材でやりくりをしているうちに残り物でさまざまなものを作ることができるように。「台所に立つと、料理のアイデアがどんどん湧いてくるの。主人に『お店に出してもいいくらい美味い』と言われたときは嬉しかったな」と笑顔を見せる。最近はシネマリンの運営で忙殺され料理ができないなか、自身をサポートしてくれる夫とともに台所へ向かい調理のコツを教えるなど、愛に溢れた家庭を築く。
○…今後は、自分で試写会に足を運び、良いと思った作品の上映や、監督や出演者のトークショーなどさまざまなラインナップを揃えていく。「全ての世代に足を運んでもらえるような、魅力的な映画館を目指していきたいですね」
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