笹山小学校(杉澤厚子校長)に寄贈されたものの、校舎内に眠っていた明治、大正、昭和初期に使われた農機具や民具などを展示する博物館「ささやま丘の上ミュージアム」が同校内に開設され、5日には地域住民ら130人ほどが参加し、オープニングセレモニーが開かれた。
開設されたミュージアムには地域内で実際に使われてきた農機具や民具150点ほどが展示されている。1989年に同校で開かれた「横浜の歴史と文化財展」の際、郷土の生活を伝える資料として地元住民から寄贈されたものだが、長年、歴史資料室に保管され充分な活用はされていなかった。
一昨年の冬、「眠り続けた地域財産」に光明が差しこんだ。市内で開かれた歴史資料に関するフォーラムに参加した百合丘自治会の堤孝一会長が、杉澤校長に農機具や民具を展示することを提案し、地域住民らと共に実行委員会を設立。プロジェクトが始動した。
夏には四半世紀の間、教室に保管され、埃が堆積していた農機具や民具を横浜市歴史博物館の学芸員の指導を受けながら水で洗い、秋からは資料カードの制作など、博物館開設へ向け準備を進めてきた。
5日の内覧会では子どもの頃、実際に使った経験のある機具などを懐かしむ来場者の姿も多くみられ、記念式典で挨拶に立った松野正敬実行委員長は「手作りで進めてきたが、立派なものが出来上がった。この地の先人に思いをはせながらご覧いただきたい」などと話した。
ミュージアムは第2・4土曜、日曜日の午前10時から午後3時まで一般にも公開されるほか、農機具の使用体験や語り部企画などを催していく予定だという。問合せは事務局・堤さん【携帯電話】090・5561・5278へ。
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