花粉症患者にとってはつらい季節が始まった。県自然環境保全センター(厚木市七沢)によると今春の花粉飛散量を「やや少なかった2015年春と比べると増加し、例年よりやや多くなる」と予測している。
スギは2月から4月にかけて花粉を多く飛散させる。花粉を飛散するのは雄花のみで、この着花量を調査することで花粉飛散を予測する取り組みを県は18年前から毎年実施。今年度も昨年11月に県内30カ所の測定ポイントで、着花状況を調査したところ、「やや少なかった」昨年を上回り、さらに過去18年間の平均値もやや上回った。
同センターによるとスギ雄花の着花形成は花粉が飛散する前年夏の気象条件との相関が高く、高温少雨で日照時間が多い時は、着花形成が促進され、雄花が多く着く傾向がある。昨夏は雄花の着花形成に影響の大きい7月の日照時間が長かったことから、着花量がやや多くなった可能性があるという。
飛散しない品種今春3千本出荷
同センターでは、花粉の発生源対策として花粉の少ないスギ・ヒノキの品種の実用化などを行っている。また花粉を飛散させない「無花粉スギ・ヒノキ」の開発も進めており、今春約3千本の苗木を出荷できる見込みとなっている。
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