常盤台の横浜市立ろう特別支援学校を今春卒業し、一般社団法人日本聴覚障害者陸上競技協会に所属する川口穂菜美さん(釜台町在住・19歳)が、6月25日からブルガリアで開かれる「第3回世界ろう者陸上競技選手権大会」の女子やり投げに初出場する。
川口さんは昨年7月に行われた世界大会予選を兼ねた「第12回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会」で、派遣標準記録となる37mを超える39m56cmを記録。フォームを矯正中で「調子が悪かった」というものの3位に入賞し、初の世界大会出場権を得た。
今大会で女子やり投げに出場するのは国内で3人で県内からは川口さんのみとなる。神奈川県チームの竹花康太郎監督は川口さんについて「恵まれた体格で骨格のバランスも良く、パワーもある。器用で天才型の選手」と評し、「初の大会でどこまで力を発揮するのか楽しみ。来年の聴覚障害者を対象にしたオリンピック『デフリンピック』につながるような活躍を彼女なら見せてくれるはず」と期待を寄せる。
新たな投法で本大会に挑む
本格的に競技を始めたのは3年前。記録を順調に伸ばしてきたが、体に負担がかかる投法だったため、体を痛めやすかった。昨年から合宿などを通してフォームの矯正を開始した。
今春には矯正前の投法の影響から、右肘の靭帯を負傷したが6月には投てきを再開できる状態まで回復。現在は新フォームの習得に加え、食生活も見直すなど「ベストな状態」で世界大会を迎えようと準備に余念がない。
川口さんは「海外も世界大会も初めての経験。プレッシャーに弱いので、緊張で体が固まらないよう気持ちを切り替え、日本代表としての自信を持って挑みたい」と冷静に自己分析しながら、「改善したフォームで自分が納得のいく結果を出し、メダルをかけて日本に帰りたい」と意気込みを語った。
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