洪福寺松原商店街(巻島功一理事長)内に9月30日正午、山梨県道志村のアンテナショップがオープンする。横浜市の水源である道志川が流れる同村の魅力を、横浜市民に身近な環境で発信することで、認知度を高め、村への誘客促進や特産品の販路拡大につなげていく。
同村では近年、未婚化や晩婚化、出生件数の減少による少子化などにより、人口減少が続いている。こうした状況に歯止めをかけるため、情報発信を行う重点地域に設定したのが、友好・交流に関する協定を結ぶ横浜市だった。
横浜市と道志村の関係は古く、村の山伏峠に源を発する道志川で、市が1897(明治30)年に水道水の原水として取水を始めたことに遡る。100年前には道志川の水質を守るため、山梨県から同村の山林を取得。水源林として保全し、現在も道志川の水を市民に安定供給している。
クレソンなど特産品販売も
アンテナショップ「横浜市の水源地 道志情報館 水カフェどうし」ができるのは、松原商店街西部にあるスーパーマルセン向かいのビル。同村はここを拠点に、情報発信や移住・定住相談を強化することで、横浜市から新しい人の流れを作りたい考えだ。
ショップ内には市と村の交流の歴史を紹介するコーナーや空き家や子育て・教育支援、就業・創業支援などに関する情報を紹介する移住・定住コーナーが設けられるほか、クレソンや、味噌、醤油、道志ポークなど村の特産品も販売。特産品を使ったジュースやケーキ、ホットドックなどが楽しめる飲食コーナーも設置される。
同村関係者は「『水カフェどうし』を通じて、市民の皆さんにもっと道志村の魅力を知っていただき、交流促進につなげていきたい」と話している。
「新しい風に期待」
一方、アンテナショップが出店する洪福寺松原商店街の巻島理事長は「これまで商店街にはなかった形態のお店が出店していただくことで新たな風が吹き、新しい来街者も増えることを期待している。今後は道志村とのタイアップ企画なども考えていきたい」と話している。
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