男女ともに働きやすい職場環境作りを進めた事業所を横浜市が認定する「グッドバランス賞」の今年度の認定企業がこのほど発表され、新桜ヶ丘に本社を構えるグランコーヨー(株)(大庭公善代表取締役)が4年連続で認定事業所に選出された。
横浜・川崎市内の教育機関向けの教材販売を手掛ける同社は、学校や幼稚園、保育園などが取引先となる。そのため、卒業式や新年度などが繁忙期となる一方、営業先が休暇となる夏場などは比較的、まとまった休みを取得することができる事業形態で、12日間続けて休みを取れる制度を整備するなど、年間を通じてメリハリをつけ、社員が子どもや家族とゆっくり過ごせるよう「改革」を6年ほど前から進めてきた。
こういった取り組みを「第三者の視点で評価をしてもらおう」と同賞への挑戦を開始。パート社員の採用時に希望を聞き、ライフスタイルに合わせ労働時間を設定していることなどが評価され、挑戦初年度から4年続けて認定事業所となった。
社内外に認定効果
現在は正社員10人とパート社員11人が勤務。ノー残業デーを設けるなど、「働きやすい」職場環境の体制整備は着々と進んでいる。大庭代表取締役は「メリハリをつけ限られた時間の中で仕事に取り組む意識や、会社としての格『社格』も高まってきているように感じる」と改革に手応え得ている。
昨秋の社員募集では過去最多となる85人の応募が寄せられるなど、「企業ブランディング」という観点からも、改革を通じた同賞の認定効果が見られる。大庭氏は「働きたい人は潜在的に多くいる。短時間でも働きやすい体制づくりを進め、第三者の評価を受けたことで、多くの応募者があったと考えている」とした。
同賞では認定回数が5回になると「シルバー賞」、7回となると「ゴールド賞」が与えられる。今後は「シルバー賞」受賞を目指し、さらに改革を進めていく方針。大庭氏は「まだまだ人海戦術に頼っているところが大きい。効率化を進めることで、より社員個々のライフスタイルに合わせた形で業務に取り組むことができる環境を整えたい。その結果、シルバー賞の受賞につながれば」と話している。
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