イオン天王町店(浅井弥一店長)では3月17日から無料のお買い物バスの運行を始めた。買い物難民や運転免許返納で交通手段がない人、妊娠中の女性などに呼びかけ、買い物支援を行う。
同店の来店客は保土ケ谷区と西区の住民が大半。両区とも山坂が多く路線バスが運行していないエリアもある。そのため買い物に不便を感じている人が多いと感じていたという。
そこで同店では路線バスが運行していない地域を中心に地元連合自治会の協力を得ながら、三ツ沢公園周辺や軽井沢方面を回る北ルートと、仏向町・桜ヶ丘方面を経由する南ルートを作成、1日4便を運行する。バスの運営は相鉄バスが行い、乗車時にイオンカード、WAONカード、WAONポイントカードを提示することで無料乗車することができる。また同店から乗るときには、1階サービスカウンターで整理券を受け取る。
17日に行われた出発式には、菅井忠彦保土ケ谷区長のほか、成田禎西区副区長らが出席。浅井店長は、「地域の方から、買い物が不便、交通の便が悪い、免許を返納して買い物に来られなくなったなどの声を聞いてきた」と言い、「年配の方、子連れの方にも利用してもらい、地域のお役に立てば」と思いを語った。
菅井区長も「保土ケ谷は海抜が0・1メートルから高いところで97メートルもあり特色や魅力にもなるが、買い物となると大変。バスの運行で地域が盛り上がれば」と話した。またバスは地元商店街も回ることから、保土ケ谷区商店街連合会の木村勝次会長代理は、「イオン、商店街での買い物の活性化につながれば」と期待した。
バスの運行ルートとなった保土ケ谷東部地区連合自治会の堀功生会長は、「路線バスが走るエリアではあるが、近くにあったコンビニが閉店し買い物しにくい。高齢者が多い地域もあるからありがたい」と話した。
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