保土ケ谷区版 掲載号:2017年5月18日号
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洪福寺松原商店街の理事長に就いた

伊藤 彰芳さん

釜台町在住 49歳

固定概念に縛られない

 ○…「ハマのアメ横」と呼ばれ、行き交う人と店主が繰り広げるやりとりは、どこか懐かしく「昭和」の雰囲気を醸し出す。戦後間もない1950年、5つほどの店が露店で商いを始めたのが、その源とされる洪福寺松原商店街で靴店を営む3代目。「先人が築き上げてくれた歴史や文化を守りつつも、若い発想を取り込みながら、より魅力的な商店街にしていきたい。引っ張るというよりは、後押しするスタンスで」。今春、理事長職に就き、新たな一歩を踏み出した。

 ○…「毎日が暮れ並みに『ワサワサ』した感じだった」。幼少期から店に立ち150店舗が軒を連ねた活気溢れる商店街の姿が目に焼き付いている。各地で商店街の地盤沈下が叫ばれる中、現在でも「人を集める商店街」として度々、メディアで取り上げられる「勝ち組」だが、「あの頃の姿を知っていると今はまだ静かなもの。お客さんの世代も変わってきている。こちら側も変わらなきゃ」

 ○…靴の小売りチェーンでの修業時代、「やるならトップを獲る」と心に誓いを立て、全国トップの成績を上げた。自分に課した目標は曲げない心の強さがある。商店街では同世代の仲間とともにユニークな企画を数々立案。上層部から反対を受けることもあったが、スルリと受け流しながら実行したことも数知れない。話し振りも見た目も柔和な印象を抱くが、時より見せる目力の強さに心の奥底に常在する熱さを感じさせる。

 ○…カメラを手に夜な夜な街を散策し、夜景を撮影するのが趣味のひとつ。ただ煌びやかな夜景撮影には興味はない。露出や設定をいじり、目指すのは「面白い写真」。「決まったことをするだけじゃつまらない」。個性豊かなキャラクターの店主が昔から多いという商店街で育ってきたからだろうか、固定概念に縛られないリーダーが仲間とともに今後、繰り広げる「松原劇場」に心の「ワサワサ」感が止まらない。

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