花見台の県立保土ケ谷公園内のプールで7月の開業を前にした清掃作業を控えた5月下旬、親子づれら40人がトンボの幼虫であるヤゴを「救出」する取り組みを展開し、約500匹を園内の池に移した。
同園のプールは谷間に位置し稜線上に大きな木々に囲まれているため、落ち葉の堆積が多く水生生物にとっては「暮らしやすい」環境が整っている。
指定管理者として2015年から園を管理する公益財団法人神奈川県公園協会では、閑散期のプールを活用し子どもたち向けの自然教育を進める取り組みに力を注いでいる。
今回の取り組みもその一環で、この日、参加者はたも網などを使い25mプールや噴水プールなどから、すくい上げた落ち葉の中からヤゴを救出。採取後には専門家から指導を受けながら、体長や形、あごや腹部の形状などを指標にヤゴの同定作業を行い、ギンヤンマやシオカラトンボ、アカトンボ類など約500匹が、参加者の手でプールに隣接し、さまざまな水生生物が生息している「上池・下池」に放たれた。
イベントを企画した同園の長井祐樹さんは「こういった取り組みを通じて、横浜市内にも豊かな自然環境があることを知っていただき、環境問題について親子で考えていただくきっかけになれば」と話した。
例年、園内では10月ごろからトンボが飛び交う姿が盛んに見られるという。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>