近隣の子どもからお年寄りまで集まって夕食を囲む、岩井町原連合町内会主催の「みんなの食堂」が好評だ。4月から月1回のペースでスタートし、4回目となった7月19日には70人が参加した。
経済的事情などで、家庭で十分な食事がとれない子どもに無料や安価で食事を提供するいわゆるこども食堂とは異なり、「地域の人の顔が見える関係になること」を目的に、地域の住民だれでもが参加できるのが特長。その名のとおり、みんなの食堂として4月にスタートした。
「町内会の行事に若い世代をどう呼び込むか」を考えたときに浮かんだのがこの食堂だった。発案者の民生委員・西野みゆきさんを中心に、有志で運営委員会を設置。「地域の子どもたちとの交流はもちろん、家庭的な温かさを独居のお年寄りにも感じてほしい」と西野さんは語る。メニューはカレーと決め、副菜もあり料金は大人300円、子ども100円とした。
初回は20人を想定していたが、40人も集まった。2回目は子どもが多く集まった初回の様子で、遠慮した高齢者が多く15人に。「みんなの食堂だから誰でも来ていいよと再び呼び掛けた」という3回目は40人、そして7月19日の4回目は70人と着実に参加者が増えている。「みんなの喜ぶ顔が嬉しい」と民生委員・児童委員協議会会長の新井キクさんは話す。
みんなの食堂では、食後に大人にコーヒーが用意される。「ちょっとでもゆっくり過ごして」という思いからだ。小学生の子どもと参加した40代の男性は「地域の人と食卓を囲むのはとても貴重。どんな人が地域に住んでいるか知ることができるいい機会」と話す。「最近では若い人が片づけや配膳を手伝ってくれる」と民児協副会長の野口昌紀さんは話し、町内会の活動に触れることで、担い手不足解消に一助にと期待を寄せている。
次回は9月20日に開催が予定されている。
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