「ほどがやガイドボランティアの会」で顧問を務めている村田啓輔さん(84)が手掛けた立体地図作品を展示する企画展が花見台の県立保土ケ谷公園内のギャラリー・コーエンで開かれている。展示は9月18日(月・祝)まで。
歴史や地理を好み、訪れた先の景色や行くことができない場所を「鳥のように上から見てみたい」と考えていたという村田さんは、定年後の趣味として薄いシート状の材料を等高線どおりに切り、重ねていくことで勾配や地形の特徴が実感できる立体地図の製作を独学で始めた。1933(昭和8)年生まれの酉年。「酉年だからですかね、鳥の目線で土地を見たいんです」という。
現在では市内を中心に開かれる講座で講師を務め、昨年は旧東海道神奈川宿から藤沢宿までの各宿場町の当時の様子を再現した立体地図を製作するプロジェクトで指導役を買って出た。保土ケ谷区役所1階に常設されている昭和初期の地形図をもとに区内の街並みの変化を模した立体地図は10年前、区制80周年を記念して製作した作品だ。
今回の企画展ではエベレストや箱根全山、日光、尾瀬、ハワイ6島などの約20年の間に作りためた作品に加え、会場となる保土ケ谷公園周辺の地形図も製作した。等高線に沿い2mごとにカッターで切り抜いたスチレンペーパーの層を最大31層積み重ねた作品は、花見台周辺を約1200分の1のサイズで再現。高低差とともにサッカー場の芝生や野球場のスタンドなど、園内の施設も細部に渡り丁寧に再現されている大作だ。作品展を前に村田さんは「年男となり、これまで作ってきたものを多くの方々にご覧いただければと思う」と話した。
観覧時間は午前10時から午後7時まで。毎週月曜休館で入場無料。問合せは同公園管理事務所【携帯電話】045・333・5515へ。
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