小学生以下の子どもたちの卓球全国大会「全農杯全日本卓球選手権大会」(主催/日本卓球協会)が夏休み期間中に神戸で開かれ、岩崎小学校2年生の中野琥珀くんが2年生以下の「男子バンビの部」で準優勝した。
「ちょっと悔しい」。あどけなさの残る小学2年生だが、全国大会準優勝という結果に満足感はない。
母親のひとみさんが卓球選手だったこともあり、自宅には卓球の玩具があった。1歳になる頃にはそのラケットを握り遊び始めたという。5歳差の兄の影響で5歳になる頃から卓球クラブに出入りするようになり、小学校入学を機に数多くの有望選手を輩出している藤沢の名門「岸田クラブ」で本格的なトレーニングを受け始めた。
全農杯は過去にリオデジャネイロ五輪メダリストの福原愛選手や水谷隼選手も出場した「登竜門」的な大会。中野くんは本格的な練習を始めて間もない昨夏も、県大会で上位に入り全国大会に出場しベスト16入りしていた。
30年以上に渡り子どもたちに卓球を教える同クラブの岸田晃さんは「ボールの捉え方が柔らかい。感覚的なもので天性だろう。これまで指導してきた中でも稀な存在。何よりも卓球が好きなことが成績につながっているのでは」という。今回の全国大会では準優勝に終わったが岸田さんは「紙一重の決勝戦だった。間違いなく世代トップレベル」と話す。
練習は週6日
学校が終わると電車で向かうのは藤沢の卓球場。日が暮れるまでラケットを握り、球を打ち続ける。家のテレビの画面に流れるのは世界トップレベルの選手の映像。「難しい技ができることが嬉しい」と楽しみながらレベルアップを重ねている。
「もっともっと強い選手になって。世界で戦える選手になりたい」。夢の中でも卓球をやっているという8歳の少年の抱く目標は明白だ。
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