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保土ケ谷区版 公開:2017年9月14日 エリアトップへ

市民病院 移転工事が着工 開院は2020年春

社会

公開:2017年9月14日

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起工式で市長らが鍬入れを行い工事がスタート
起工式で市長らが鍬入れを行い工事がスタート

 現病棟から三ツ沢公園内球技場の隣接地に移転する横浜市立市民病院の新病院建設工事の起工式が9月7日に行われ、林文子市長らが鍬入れし工事着工した。関係者らおよそ130人が集まった起工式で林文子市長は「市民の期待に応えられるよう、高度で先進的な医療環境を整えた市民病院を築いていく」とあいさつ。新病院は2020年春に開院予定。

 岡沢町にある市民病院は1960年に開院して以来、病床規模などの拡充を図りつつ、50年以上にわたり市民に高度な医療を提供しているほか、県内唯一の「第一種感染症指定医療機関」としてエボラ出血熱やペストなどの「一種感染症」、ジフテリアやSARSなどの「二種感染症」のほか、新型インフルエンザなどの患者を入院させる機関と定義づけられ、県内でこういった疾病が発生した場合の患者搬送先としての機能も果たしてきた。

 現在の建物は築30年が経過し施設の老朽化や医療の高度化や医療環境の変化に対応するために行ってきた新たな医療機器の導入、度重なる改築による狭あい化などが深刻化したことを受け、市は病院建物の「建て替え」「移転」「大規模改修」などを念頭に、大掛かりな再整備を検討。2013年12月に移転先として神奈川区と西区にまたがる三ツ沢公園の隣接地への新病院建設が決定した。

診療科数は現行維持

 新病院は地上7階・地下2階建て、免震構造で病床数は現病院同様に650床だが、現行の6床室を4床室とし、1床あたりの面積を6平方メートルから8平方メートル以上に拡充。個室の数も増室する。診療科数は現行の33科の診療領域を維持する。

 大規模災害時に電気や物品の供給が途絶えても災害拠点病院としての機能を7日間発揮できるよう整備される。また、救急医療について病院内に市内初となる救急ワークステーションを設置。救急隊の人材育成や救命救急センターとの連携強化を図る。

 この日の起工式には関係者ら130人が来場。林市長や石原淳病院長らが盛り砂に鍬を入れ工事の安全を祈願した。20年1月に竣工予定で、新病院への移転時には切れ目なく診療が行われるという。新病院再整備の総事業費は450億円、建設費は273億円。

新病院のイメージ(横浜市提供)
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