夏休み期間中にトルコ共和国で開かれていた、ろう者スポーツの祭典「デフリンピック」の陸上女子棒高跳びで常盤台に暮らす、横浜市立ろう特別支援学校(中嶋浩一校長)の3年生・滝澤佳奈子さん(17)が銅メダルを獲得した。
2歳の頃、「兄に比べてしゃべり出すのが遅い」と病院を受診し耳に障がいがあることが分かった。常盤台小学校を卒業後、ろう特別支援学校の中学部に入学。「雰囲気にひかれて」陸上部に入部し、短距離や幅跳びを専門としてきたが、3年生の時に棒高跳びに出会った。
すぐに才能が開花し順調に記録を伸ばしていたが、練習では越えられるバーが試合では飛べず苦悶する日々を過ごす。競技から逃げ出したい思いを抱いたが、「今やめても何も得られない」と両親が背を押した。
デフリンピックを1カ月後に控えた6月に出場した市内の大会で1年ぶりに自己ベストを更新し、勢いそのままに臨んだ今大会、1本目の試技で2m45cmをクリア。最終的には大会前の自己記録を15cm上回る2m55cmまで記録を伸ばし銅メダルを手にした。
滝澤さんは「ベストを更新でき、気持ちが楽になったことが大きかった。大学に進学し競技をつづけ、日本記録の3mを飛びたい」と話している。
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