認知症啓発イベント「RUN伴」で中心的役割を果たした 北村 陽一さん 上星川在勤 34歳
「七転び八起き」を胸に
○…17歳の時に交通事故にあい生死の狭間を彷徨った経験が人生に影響を与えた。高校卒業を前に自ら進む道を「看護か介護」と定め「血は見たくない」と介護職をめざす。専門学校を卒業後、特別養護老人ホームに務めたが「施設に入らなくて済むようにサポートしたい」とステージをデイサービスに移す。昼間は介護に汗を流し夜はピザ配達のバイトで資金を貯め5年前に運動型デイサービスを上星川に開設した。
○…介護現場で認知症患者に触れる機会が増えるに連れ、地域理解の必要性を感じるように。「認知症を理解する人が増えれば」。RUN伴では中心的役割を果たした。「認知症の人の居場所づくり」をめざし今月21日には上星川連合自治会館で「カフェ」を開く。「近い将来、常設にして認知症の人が運営できるようにしたい」。熱っぽく展望を語る。「七転び八起き」。この言葉が心に常在する。
○…小学生時代の初恋の人と友人の結婚式で再開し結ばれた1歳年下の妻と31歳の時に結婚。2歳の息子と生まれ育った神奈川区内に暮らす。仕事に地域貢献を目的に設立したNPO法人の活動も加わり、おのずと家族と過ごす時間は短くなるが、「トミカのミニカーが好きで。夏にはトミカ博に連れて行ったんですよ。可愛くて、可愛くて」。印象的な笑顔が充実した生活を物語る。
○…ガン末期の人を役割を終えた救急車両で最後に願う場所へと運ぶ、ドイツの終活プロジェクトに密着したドキュメンタリー映像を目にし、新たな夢が芽生えた。「救急車は300万位で買えるみたいなんですよ」。夢はすでに動き出している。「何かあると富士山の5合目に行くんです。自分が最後に行きたいところですね」。この夏、その富士山の頂に初めて立った。「苦しかったけど見たことのない景色。何でもやってみなきゃ見えないものがあるんですよね」。挑み続ける人生を歩む。
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